カメラとパソコンをつなぐラインを発見。スーツケースのポケットに入っていました。
霧のサンフランシスコはやっぱり霧の中。私はゴールデンゲートブリッジを渡った向こう側のサウサリートにいるので、晴れているらしい。昨日、ダウンタウンに行こうと思ったら、ゴールデンゲートブリッジの途中で車の中の自分ごと霧に包まれちゃいました。
この写真は、サウサリートの山のてっぺんにある松っちゃんという素敵なおばさまの家からの風景です。ホテルは山のふもとのヨットハーバー沿いにあって、朝から私はこの山を、無謀にもサンダル履きで登って、松ちゃんの家に遊びに来ました。心臓はバクバク、汗がびっしょり、苦しくてしゃべれない感じをひさしぶりに味わった。
夜は大倉正之助さんと波吉雅之さんによる、能セミナーを開催。私も、セミナーを皆さんと一緒に受けて、すっごくおもしろかったんです。結婚式で田舎のおじさんがよく歌う「タカサゴヤ〜」ってやつを、謡いと大鼓、小鼓、鼓のかけ声など全部みんなで受け持ってやりました。
35名くらいのいろんな人種の人たちが、初めて触れる日本の伝統芸能の楽器で合奏するなんて、本当に面白い。大倉さんみたいにでかい声で『イヨ〜〜〜!!ホッホッッホッ!』なんて、普段自分ひとりではできないもんね。
このセミナーを、大倉さんは世界中の子供達相手にやっていらっしゃいますが、イタリアの子供達の時のVTRを見て、イタリアの子供達があまりにも素晴らしい感性を持っているのでびっくり。大倉さんが小さく、緩やかに「ヨォオ〜〜ヨォオ〜〜」と声を出して、何を想像する?と聞くと、子供達は「葉の擦れる音!」「ビーチの波!」「森の小鳥!」と言い、大きく激しく「イヨッホッッホッホッイヤ〜〜!!」と吠えると、子供達は「戦争の前!」「人が死ぬ!」と表現します。
みんな口をあんぐり開けて、呆然と大倉さんを見つめています。
既成概念がない真っ白な状態で観て、聴くお能は、日本人が聴くのとは全くちがう印象を与えるようです。
セミナー後は、前の晩に来れなかった、サンフランシスコの知り合いの方達が集まって、打ち上げ兼パーティー、今日の方が美味しかったよ、フレンチで。
さて、昼間みんなが弁護士事務所に行っているスキに訪ねたのは、街にある動物保護センター兼動物病院。でもここは、NPO組織。素晴らしいところです。この話は、後日Kitchen Dog! のホームページにてお知らせしたいと思います。