秘密の花園とは、実はせつ子さんのお庭。
横浜の緑多い地域にある築80年のおばあちゃまの家を、ゆっくりと改装しながら暮らしていらっしゃいます。
文化財などの撮影を専門とされているフォトグラファーであり、バラの研究者として専門書も出版されている、素敵な女性です。
ツツジの天ぷらを美味しそうに揚げる、せつ子さんの『花料理』を食べてみたくて、なかば強引に(笑)押しかけてきました!
陶芸家の恵介ちゃんと一緒に。
お庭といっても、それはもうほとんど『原野』?!
雑草を雑草とみなしていない彼女は、なにも刈り取ったり抜いたりすることがないので、あるかないかの獣道のような道を切り開きながらサッサカ、サッサカ案内してくれます。崖をのぼり、下り、背丈ほどある雑草(と呼んではいけない)の間に覗くバラや各種植物を説明してくれます。
自分で植えた園芸種の植物と、野鳥が運んできたレッドデータブックにのるような希少な薬草が渾然一体になっているのですが、せつ子さんには何がどこにどう植わっているか全部わかっていて、それぞれの花が咲く時期や実のなる時期も把握されているのがスゴイ!
こんなちっちゃなペットのアマガエルがいる場所までちゃんと把握されている!
そこでわたしはクサイチゴ(?)をつまみ食いしたのです。
その驚くべき甘さに魅了され、もう一つ、もう一つ、次はもっと甘いの、もっと大きいの。。。。。と、取り憑かれたように野イチゴを追って森の奥深くに分け入り。。。。。。ああ、キッチンドッグ王国の『白いちご谷の蜜の罠』にハマったミカミくんのようになってしまいました。
洋種ヤマブドウ、箱根山椒薔薇、はまなす、カリフォルニアライラック、エルダーフラワー、ゲンノショウコ、ダリア、せり、桑、かきどおし、紫カタバミ、ギボウシ、ミント、山椒、フェンネル、よもぎ、ふき、みょうが、竹、野いちご、クリスマスローズ、黒豆 etc.
もうその他はまったくわからん。何千種類もの野草、素晴らしかった。
そして、その中からせつ子さんの手によって手折られた数種類の野草を、お料理してランチにしてくれました。
お皿の上にはバラの花もありました。
最後はミントティー。お土産にもいただきました。
「お庭の雑草を食べて暮らしているのよー♪」
と、歌うようにおっしゃるせつ子さんは、秘密の花園の女王様なのでした。
おうちの改装が完成する日が楽しみです。