最近、DVDで『龍馬伝』をみています。
生まれてこのかた、地球の歴史に興味をもったことがとんとなかったので、世界についても、日本についても、歴史の知識をあまり。。。というかほとんどもっていない私。。。
昔の史実を描いた映画やドラマも、なんだか実感もわかないし本当にまったくといっていいほど興味がなかった!
でもなぜかここにきて、龍馬伝をみてみたらとても面白いです。
歴史の授業では、先生の言葉は90%くらい右耳から入ってきて左耳から出て行ったのですが、断片的に私の少ない脳みそに残っていた言葉があったらしくて、それらがドラマに時々出てくるのでいろいろなことがつながった感じもあります。
それにしても、龍馬という人がそんなに昔に生きていた人ではないというのもびっくりしたし、勝海舟とか白虎隊と同じ時代で出会っているというのもびっくりした。
それぞれの名前はなんとなく聞き覚えがあるけれど、どんな人たちなのかを知らないまま残りの人生を生きていくつもりだったので!
それにしても、徳川幕府という言葉は私にとってものすごく昔のイメージ、でも坂本龍馬はそんなに昔じゃないイメージ、ということで、時間軸を実感するのにいまいちてこずっているこのごろです。
まあそれは私の勉強不足として、ドラマをみていて思うのは、あまりにもなかなかうまくいかない人生の人が多いという印象。
「どうして?」というのを土佐弁では「どういて?」と言うみたい。
ドラマの中では、大人の男たちが悔しさにむせび泣きながら
「どういてこんなことになっちゅうんじゃ?!」
ということだらけです。
人種差別、貧困、上位の特権意識、情報不足による誤った認識、将来を見極める力の不足(たぶん国単位の経験不足、個人的な経験不足ではなく)などがハッピーにいかない原因となっていることが多いみたい。
その点でいえば、バブル経済期からその後のバブルが崩壊した現代ではそれらの原因は改善されて、逆にToo muchになっちゃった。
誰もが平等でといえば聞こえがいいけれど、親や長老や教えを請うべき先生を敬う気持ちまでかなり減ってトモダチ状態だし、全体的な貧困はある程度解消されたと思いきや、最近また経済格差が深刻化している。
情報はありすぎてシンプルに集中できず。
そんな中で、龍馬さんはいつもニコニコ&飄々としていて、挫折感は多少あれども常に明るい未来を思い描いている。
感情がリラックスしていて、多分それは身体にも人生にも良く影響していると思う。
つらいこととか苦しいことを、自分の中でもっとつらくしてしまう人々に比べて、彼は逆に自分の中で消化する酵素をもっていると思う。
それは単なるあきらめではなくて、うまく分解して吸収して代謝してエネルギーにかえてしまうことのできる先天性の精神的な酵素なのだと思う。
そしてその素地があたたかい家族の愛によってとても良く育まれた結果みたい。
まだ最初の3巻くらいしか観ていないので、この先には幾多の試練が彼に襲いかかるのでしょうけれど、彼にその酵素がもともと備わっているのがわかったので、なにがあっても安心じゃき!
やっぱり人生には酵素が肝心じゃき!
。。。と、すっかり土佐弁になっちょる私ですき。
それにしても、最近のNHKの大河ドラマの映像は美しいのう。
お金がかかっとるから言われちょるけど、お金をかけりゃあいいっちゅうもんでもないき。
それなりの人にたのんでおるけん、美しいんじゃき。
それなりの人というもんは、美しい仕事をするき、わたしもそうなりたいぜよ。