橋本先生に、
奈良裕之さんの演奏会に連れてっていただきました。
数年前に富士山の五合目で夜通し行われた平和の祈りのコンサートで聴いたことはありましたが、あのときは屋外で真夜中だったので眠いし寒いし音はよく聞こえなかったし。
今回は、練馬区にある観蔵院曼荼羅美術館というすばらしいお寺の美術館にて。
この美術館、びっくりするような素敵な曼荼羅が何点も展示されています。繊細な木彫の観音像もとても素晴らしかった。
その、そんなに広くない空間で、4時の会は地震の影響もあってキャンセルが相次ぎ、贅沢なことに観客が6名ほどの演奏会になりました。
寒いだろうと思ってあらかじめ持参したインディアンの毛布にくるまり、観客は座布団に座り、目の前の奈良さんと瞑想することから始まる演奏会。
目を閉じていろいろな音を聴いていると、昔懐かしい子供の頃に自然の中で遊んだ感覚や、宇宙を彷徨っているような感覚や、太古の昔の経験を想い出してめくるめく夢を見続けているような感じ。
共鳴した音のエネルギーが部屋の中を駆け巡っているのがものすごくよくわかります。
右の耳から聞こえてくる共鳴音をしばらく追っていると、今度は壁に反射して戻って来た共鳴音が左の耳に入って来たり。
自然のものだけを使って手づくりされている楽器の数々は、かなり心を揺さぶられる音です。
なかでも私はスピリットキャッチャーという弓の楽器と、波紋音という金属の楽器がとても好きです。
ご友人がインドからお土産に持って来てくれたというシバリンガの鈴も。
「ぼくはクリシュナやガネーシャなどに縁があると思っていたのですが、なぜかシバリンガが来たので、今年は破壊と創造の年になるのかな、なんて思っています」
と、おっしゃっていました。
「わたしのところにも、今年、シバリンガが来ました」
と言ったら、「え!誰から?」と、とても興味深そうに聞かれました。
シバは、破壊と創造の神様なのだそうです。そうだったのか。
ときどき目を開けて演奏中の奈良さんを見ると、かなりトランス状態になっていらっしゃいます。
そんな奈良さんを見ていて、「ああ、大人になっても、心の中にきちんとした柱を持っていれば、こんなに自由に生きていてもいいんだねーーー」と思いました。
なんだか子供みたい、というと失礼な言い方かもしれませんが、そういう意味ではなくて、正直で、素直で、繊細で、使命を心得た自由さを持っておられます。
ここが大事!
わたしも、そうなりたいな。
5月に、キチドク併設のマグノリアで演奏してくださると約束してくださいました。
細かいことが決まったら、お報せいたします、是非みなさま奈良さんの音魂を体験してくださいね。